迂路つ記の雑記帳

鳥と、サッカーと、自堕落な日々。

Category:  

あいしているから

赤面しそうなタイトルだが、残念ながら私生活のブログじゃないのだ。

『あいしているから』は、イングランドのマージョリー・ニューマンの書いた『Mole and the Baby Bird』という絵本の邦題だ。原題がストレートに「モグラとヒナ」と言っているのに、これだけの邦題に変えてしまう人たちって、すごいな。映画の邦題でも良くあるけど、日本人ってまったく抽象的なタイトルが好きだよね。俺も日本人だから、こういう飛躍、嫌いじゃない。



モグラの子供が親鳥とはぐれたヒナを見つけて家に連れて帰る。つまり、原題どおりのシチュエーションである。そしてモグラの子はヒナを可愛がり、一生飼おうと考える。しかし、最後には小鳥は空を舞ってこそ幸せなのだと知るに至り、野に放つ。最後のモグラの気持ちが、邦題のあいしているからである。原題と邦題、掛け合わせると、より解り易いかも。

野鳥の会的には、会の創始者、中西悟堂の有名な言葉、野の鳥は野にを絵本にしただけとも言えるが、この概念を子供に教えるのには、良い絵本だ。野鳥を愛するなら、自分の幸せのために飼ってそばに置くのでなく、野鳥の幸せのために、自然のままでいさせよう、と。

ヨウムと暮らしている身としては、実に耳が痛い話でもある。インコ飼いとしてはインコは野鳥の類ではなくて、むしろ犬猫の類という意識なのだが、傍から見れば詭弁以外の何物でもないだろう。でも、インコ飼いなら、解るよね。

パトリック・ベンソンの絵は、いわむらかずおに似た感じで、ほのぼのとした雰囲気を出している。いわむらさんのファンにもお薦め。

もちろん、野鳥を愛するお父さんお母さんには、ぜひ小さなお子さんに読ませて欲しい一冊だ。

文:マージョリー・ニューマン
絵:パトリック・ベンソン
訳:久山太市
出版:評論社
ISBN 4-566-00763-4

Newer Entryことりをすきになった山

Older Entry夜明け前

 

Comments
Edit
こちらでははじめましてです。
つい昨日、あるネット上で「トリは犬や猫とは違う、トリをとっ捕まえてカゴに入れて飼う事自体が既に虐待だ」という意見を書いたばかりです。
ヨウムの他に2羽もカゴに入れてしまっている私は日々葛藤です。かといってアフリカに返しに行くわけにも行かないし。言い訳と詭弁の毎日になってしまいますね;

この絵本は知りませんでした。早速探しに行きます。
Editインコ飼いの苦悩
ヤマダさん、ども。お世話になってます。
インコは明らかに人間との間にコミュニケーションがあり、甘え、求愛さえして、全然他の鳥とは違うんだ! とか主張したい気はあるんですが、他の、スズメ目なんかの鳥を飼ったことがないので、飼ってしまえばどれも特別な存在になるかもしれない、という自家撞着に陥って困ります ^^;
大型インコ飼い先進国のアメリカあたりだと、捕鯨禁止と同じ論拠で、「インコは感情があるから違う」とか言うのだろうか。
Edit嘘つきました
カナリアとか、子供の頃で言えば十姉妹とか、飼ったことがありました m(_ _;)m
Leave a comment








12345678910111213141516171819202122232425262728293011 < >