3度目の夏

およそひと月前のこと。

この夏、また東北に行ってみた。仙台で暮らす息子と会うためでもあり、義母を温泉に誘うためでもある。

まだ行ってなかった気仙沼にも足を伸ばしてみた。思った通りというか、なかなか進まない復興。その象徴の一つでもある、第十八共徳丸も見てきた。

以前行った時もそうだったけど、ブログに被災地の写真を載せるのは気が進むものではない。ボランティアもしない者が何を言っても、そこになんの重みもない。だが、東京で液晶越しに見るだけよりは、偽善であっても現地に足を運んでみたい。そういう気持ちは突如やってくることがある。

この夏が過ぎたらこの船が解体されることはニュースで知っていた。今回は気仙沼まで足を伸ばしてみよう、そう思った理由の一つにこのニュースがあったことは間違いない。

第18共徳丸

第十八共徳丸

やっぱり実物を見ると驚かされる。ともかく、この辺りは海岸ではない。直線距離でも海岸から700mはあるだろうか。あたりに広がっている乾いた荒れ地。そしてこの大きな漁船。2年半も続いている非日常感。

すぐそばのコンビニに被災資料の冊子が置いてあったので、買って帰った。私みたいな単純な人間が忘れ去らないためには、画像や映像は効果的だ。

今回も、南三陸ホテル観洋というところに泊まった。そして再び語り部バスツアーに参加した。語り部のオジサンの「こんなことをしていていいのだろうかと悩むこともあった」という言葉に、平然として見える人がみな平然と過ごしているわけではない、なんていう当たり前のことを思い知らされる。

客室から見る日の出

こちらはホテルの客室から見た日の出。

この穏やかな美しい海が、あの日。と思ってしまうのはここに泊まる人が持つ共通のイメージではなかろうか。

ところでこのあたり、ウミネコがたくさんいる。

夏のカモメなんて全部ウミネコだろう、と思いきや、さすがに東北。そうでもないらしい。

カモメたち

部屋の窓辺まで来てくれたこの個体、ウミネコよりも警戒心が強いらしくうまく撮れなかったんだが、背中の色がウミネコとほぼ同じだ。ということで、オオセグロカモメと判断した。あまり大きく見えないことがちょっと気になるが……。

でも「たかがカモメの種類。間違ったって何てことないんです」という♪鳥くんの言葉が私の気持ちを軽くしています ^^;

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