ドイツvsポルトガル

いよいよドイツ大会もフィナーレに近付きつつある。常に不要論が取りざたされる3位決定戦だが、過去、得点王の多くが3位のチームから生まれる、という傾向もある。クローゼとポドルスキの活躍が期待される3位決定戦だが、この試合のヒーローは彼らではなかった。

試合前、スタンドでは皇帝ベッケンバウアー、将軍プラティニ、そして黒豹エウゼビオが一堂に会す、という豪華なシーンも見られた。

ドイツはカーンがキャプテンとして先発。若いヤンセンが左サイドに入り、今大会左サイドを任されていたラームが右サイド。ラームは元々は右サイドだったので、問題ない。そしてメツェルダーとCBを組んだのは、ベテランのノヴォトニー。カーンと並んで、彼の代表歴最後の試合になるかもしれないが、試合前のアクシデントによる突然の起用にもかかわらず、さすがに落ち着いたプレイを見せた。

バラックの欠場を埋めたのはケール。フリンクスをMFの底にして時おり効果的な攻撃参加を見せた。前半の5分くらいに放った彼のシュート、本当ならハンドでPKだったと思うが、日本人として初めて決勝トーナメントの主審となった上川さんの笛は鳴らなかった。

それでもかなり開催国のアドヴァンテージを考慮した感のある上川さんのレフェリングで、ドイツは予想以上に優勢な展開。相変わらずクリスティアーノ・ロナウドには露骨なブーイングが起こる。単に危険な選手に対するものではなく、やはりルーニーとの一件が、ドイツ人にも嫌われているようだ。この大会が終わったら水に流して、この稀有な才能の若者の前途を曇らせないで欲しい。

試合は結局、バスティアン・シュヴァインシュタイガーの2.5ゴールでドイツが快勝するのだが、彼に負けないくらいに活躍したのがカーン。2.5点くらい防いでいた。ポルトガルとドイツの差は、この試合に限ってはGKの差だったように思える。

ゴールデンシューの候補一番手のクローゼとベストヤングプレイヤに選ばれたポドルスキの得点は生まれなかったが、次代を担う若手をしっかりと試せたこの試合は、ワタクシ的にはほぼ満点の試合。これからのドイツ代表、ずいぶん期待が持てる気がしてきた。

これで代表引退が濃厚なフィーゴ。1点を返したクロスの精度は、さすがでした。ロナウドは空回りしている感が強かったし、デコも一人で局面を打開するまでの力は見えず、まぁ、疲れとモチベーションの低下でドイツに敗れた、というところでしょうか。でもやはり、次のユーロでも活躍が期待できるチームではあります。

さあ、ついに決勝戦を残すのみとなりました。ジダンの花道を、無神経(ぉぃ)にぶち壊すガットゥーゾの雄姿が目に浮かぶのですが、果たしてどうなることやら。

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